2002年02月18日
以下のコラムの内容は、「日本歯科新聞(10月23日号)」の投稿記事(長崎・国松仁志歯科医師著)から興味深い箇所を抜粋して書いたものです。
「変革の時代、加速するIT化は、「e-Patient」と呼ばれる手強い医療消費者を増産し、その消費者に、もっと積極的に自信を持って歯科医療の素晴らしさをアピールしよう」との事。
「e-Patient」とは
(「e‐ヘルスビジネス」日本能率協会マネージメントセンター刊)
(1)病気についての情報と知識が豊富である
(2)インターネットやパソコンを駆使する
(3)質問が多い
(4)治療選択に参加し,自己決定を求める
(5)医師や医療スタッフと対等な関係を持ちたい
(6)情報を分かち合い、教え合うことを好む
しかし、患者にだけIT的に向上する事を望むのではなく、我々歯科医療者も自己研鑽し、成長する患者に、対等に渡りあえるようにならなければいけないのではないか。
妹家族のかかりつけ歯科医師の話だが、最近、ホームページを開設したそうである。
以前から大変予防に熱心であり、「初診時に定期健診の重要さを説明し、定期的に来院する事を約束させる」との事。
「ちゃんと通院できます」と約束した患者さんには,定期健診のお知らせが来て、プロフェッショナルケアとフッ素塗布などを施してくれるらしい。
休日診療はもちろん夜間も遅くまで診療しているので、仕事に忙しい義弟なども通院しやすいと喜んでいる。サービスの良さと熱心さで繁盛し、近々、分院ができるらしい。
特に評判の良い院長先生は2つの歯科医院を行き来するそうなので、「予約はホームページ上で取って下さい」との事。
歯科医院の予約を、それも担当の歯科医師別にインターネット上で取る時代である。
患者サイドもパソコンを扱わなくてはいけない時代になってきた。
もしかして携帯電話からも予約が取れるのかもしれない。
そう言えば、妹は、娘の七五三の神社もインターネットで予約していた。
やはり消費者の方が進んでいるのかもしれない。個人的には嬉しい話である。