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患者さんを増やす(増患対策)アイデア【4】小規模の歯科医院だからできる増患対策

2010年05月17日

歯科医院の安定経営のためには、一定数以上の新患を獲得し続けていくことが必要不可欠ですが、新患数の増加を考える際に大切な観点は、現在は自院に来院していないけれども、将来、来院する見込みのある方々に対して、どれだけ自院の存在を知ってもらうかという点です。

当然のことながら、歯科医院の新患数が増加していくプロセスにおいて、どのような手段を用いたとしても、この“自院の存在自体に気づいてもらう”というステップは避けては通れないプロセスだといえます。

そのため、数年おきに医院看板をリニューアルすることで、医院の存在を積極的にアピールしている医院もあります。

看板の集患効果というのは、けっして軽視できないものがありますが、どうしても費用が高額になってしまうという悩ましい問題があります。

このような場合に、小規模の歯科医院があまりコストをかけずに自院の存在をアピールできるツールとして、「医院前イーゼルの設置」があります。

イーゼルは、レストランの前などに設置され、ブラックボードにメニューなどが書かれているものをいいます。

「本日のランチメニュー」などが書かれているイーゼルを見かけたことがある方も多いのではないでしょうか。

歯科医院で、このイーゼルをどのように活用するかですが、季節に合わせたメッセージや歯に関する豆知識を記載している医院があります。

また、ホワイトニングのキャンペーン期間中などであれば、そのことをイーゼルに記載している医院もあります。

イーゼルの利点は、手軽に書き換えることができること、医院のパーソナリティを訴求しやすいことにあります。

医院看板の場合は、一度作ると、基本的には短期間で換えるということは難しいでしょうし、看板も長年にわたって設置されていると、通行人にとっては、その場の風景と同化してしまうということがあります。

その点、イーゼルであれば、毎月、記載内容を換えていくことによって、通行人の目に留まる可能性が高まります。

また、イーゼルは手書きで記載するものですから、医院で働いている方の独自性が演出され、パーソナリティを訴求することができます。

興味深いことに、イーゼルのデザインや内容は、イーゼルの書き手の年齢によって特色が出るようで、それによって、自院への来院につながる患者層も変わってくる傾向があります。

こうしたイーゼルの利点をさらに高める方法として、医院案内リーフレットを入れた箱をイーゼルに設置することで、イーゼルを見て関心を持った方に、医院案内を持って行ってもらうということもできます。

このリーフレットに自院の特長やこだわり、院長の紹介などを記載することで、より多くの見込患者に対して、自院のことを知ってもらい、来院につなげていくことが可能になります。

スタッフミーティングでイーゼルの設置を検討してみてはどうでしょう。

院長先生の少し固い頭より、スタッフの柔軟なアイデアが、イーゼルにはピッタリします。

ぜひ活用してみてください。