2010年01月05日
歯科医院の受付業務の中で大きな位置を占めるのが、電話応対です。
その中でも電話を受ける業務が圧倒的に多いことでしょう。
今回は患者さんの満足度を高める「電話の受け方の手順とコトバづかい」についてご紹介します。
1.ベル3回以内に出る
4回以上鳴らしてしまったら、「お待たせいたしました」と出ます。
2.歯科医院名を名乗る→「はい、○○歯科医院でございます」
電話の第一声は聞き取りにくいものです。
いきなり歯科医院名を名乗るよりも、「はい」を入れたほうが患者さんにとって親切です。
名乗るときは、明瞭に発音することが重要です。
また、感じよさを声で伝えるように心がけましょう。
3.相手の確認→「お名前をうけたまわります」「○○さんでいらっしゃいますね」
同姓の患者さんがいる場合には、フルネームで確認すると、間違いを予防できます。
4.あいさつ→「ご無沙汰しております」「その後いかがですか?」
通院歴のある患者さんには、親しみをこめてあいさつをします。
5.用件を聞く→「今日はいかがなさいましたか?」「ご予約でいらっしゃいますね」
メモを取りながら、しっかりと用件を聞きます。
複雑な用件の場合は、5W2H*を意識してメモを取ります。
6.復唱する→「復唱させていただきます」「○○さんのご予約を○日○曜日、○時にうけたまわりました」
複雑な用件の場合には、必ずメモを見ながら復唱しましょう。
予約の場合には速やかに空いている日時を伝え、予約を入れたら、その日時を復唱します。
曜日を入れて確認すると、患者さんの記憶に定着しやすくなります。
7.名前を名乗る→「私、○○が確かにうけたまわりました」
歯科医院によっては、最初に個人名を名乗る歯科医院もあるようですが、最初の名乗りは、患者さんが聞き逃していることも多いものです。
最後に名乗り、安心感を与えます。
8.あいさつ→「気をつけてお越しください」「お電話をいただき、ありがとうございました」
予約の患者さんには「気をつけてお越しください」「お大事になさってください」などと、温かさが伝わるひと言を添えます。
キャンセルなどの連絡を受ける場合は、恐縮しながらかけている患者さんの気持ちを察して、
「お電話をいただき、ありがとうございました」というひと言を加えます。
9.静かに受話器を戻す→「失礼いたします」「ごめんくださいませ」
必ずフックを押さえて電話を切ってから、静かに受話器を戻します。
歯科医院の電話応対はたくさんの患者さんが聞いています。
受話器のていねいな扱いは、待合室の患者さんにとっても心地よいものです。
*5W2H……Who(誰が)、When(いつ)、Where(どこで)、What(何を)、Why(なぜ)、
How(どのように)、How Much(いくら、どのくらい)