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これだけは身につけておきたいスタッフ習慣術【2】続・陽転思考と三毒追放を習慣化する

2013年07月30日

【1】陽転思考の実践プロセス

前回ご紹介した「陽転思考」の考え方は理解できましたか?
陽転思考の習慣を身につけることで、落ち込んだり、傷ついたり、イライラするようなことが、気づきや学習、成長のエッセンスに変わり、すべてに感謝できる幸せ体質の基盤ができます。

自分の力で、気持ちや心を整えることができるので、いつも穏やかでじわじわ~と内面から湧く幸せを感じることができるようになるからです。
そんな人が輝やかないはずなどありません。

陽転思考を伝えると、勘違いなさる方が多いのですが、いわゆる「臭いものに蓋」という考え方とは違います。
「根拠のないプラス思考」ともまったく異なります。

他人と過去は変えられないけれど、自分と未来は変えていくことができます。
ですから、誰にでも平等にチャンスがある考え方で、私は「陽転思考」が大好きなのです。

前回は、陽転思考を身につけるために「物事の表と裏を見る練習をしましょう!」とお伝えしました。
反対側を見る練習は、物事を多面的にとらえる練習です。
表と裏だけではなく、物事は多面的なとらえ方があり、たくさんの意味をもっています。

では、陽転思考の実践プロセスを、具体的な例で紹介します。

たとえば、あなたが「毎日、誰よりも早く出勤し、皆が働く職場環境を整え、一生懸命仕事をしているのに、院長先生から評価してもらえず、むしろちょっとしたことで叱られダメ出しされた」とイライラしています。

この事柄を、陽転思考実践プロセスで追います。

(1)その事柄で最初に受け止めたナーバス感情と共にいる→臭いモノに蓋をしない!嫌な感情でもしっかり向き合う。
自分の中に起こるナーバス感情を「もう共に居続けたくない!」と思うまで一緒にいてください!

この場合は「先生は私を評価してくれなくて許せない!ムカムカする・・・ちょっと悲しい・・・さみしい・・・」など、ナーバスな感情をすべて出してみましょう。

(2)学習ポイント・反省ポイント探し→陽転思考でもっとも大事なのは、ここのポイント探しです。
ナーバス感情はもう解放されたいと思っているので、冷静に自分と向き合えます。
向き合えば、自分に気づきます。

「あぁ、私は院長から褒めてほしかったんだ~」とか「あぁ、私は仕事ができるようになって少し傲慢になっていたな~」「褒めてほしいと院長には求めていたけど、私は後輩のことを褒めてあげたり、良いところを見たりしてなかったな~ダメ出しもしちゃったな~」など、素直になって自分を見つめると、反省ポイントが見えます。

さらに謙虚になって肯定的意図を探すと、「きっと、このことは、人の良いところを見て優しさや謙虚さを取り戻すことを教えてくれたんだと思う」「このままだったらイライラして傲慢で嫌な女になっていた!過信して大きな医療事故につながったかも。ここで立ち止まらせてくれたんだ~、あぁよかった~」と学びのポイントにたどり着けます。
肯定的意図を信じることができれば、必ず学びのポイントと出会うことができます。
ここにたどり着くのに時間がかかることもあります。
そんな時はぜひとも時間を味方にしてください。

(3)感謝と行動→すべての出来事に意味があり、人生にムダなことなどひとつもありません。
この出来事にかかわった人や物に、感謝の気持ちを伝えましょう。
声にならない心の声や思いでもいいのです。

人との関係性の問題なら、感謝の気持ちとともに学びのシェアをしたり、自分の思いを優しく相手に伝えることもおすすめします。
「私は先生から褒めてほしくて仕事をしている部分がありました。よかったら私の気持ちだけでも知っていていただけると嬉しいです」と謙虚に伝えることで、自分の気持ちがすっきりして整えられていきます。
自分の中の「完了」スイッチを入れられると、さらにすっきりしますよ。 

【2】陽転思考のサポーター「三毒追放」

今回はもう一つ、陽転思考の実践プロセス(2)の学習ポイント・反省ポイント探しの心強いサポーターをご紹介します。
それは「三毒追放」です。

三毒追放とは仏教の教えで「人には、毒が3つあり、何も良いモノを生み出さないから、体の中から追放しましょう!」という教えです。

3つの毒とは「怒る」「グチる」「妬む」です。
この3毒をたくさん持っていると、3毒をたくさん持っている人が近づいてきます。

人間関係に悩まされている時を振り返ると、自分自身が3毒まみれになっていることが多いのです。
3毒を追放していくと人間関係がとてもよくなります。
それは「引き寄せの法則」によって、3毒を持っていない(少ない)方と自然に出会えるようになるからです。

学習ポイントや反省ポイントを探すとき、3毒がたくさんあるとそれを阻みます。
素直さや謙虚さと共にいられなくなるので、三毒追放の教えは陽転思考の実践プロセスを行う際に、密接な関係性を持ちます。

ぜひここで三毒追放の習慣術を付加させてくださいね。

陽転思考にトライする際、効果的な練習方法があります。

モノゴトの反対側をみる練習をしてみましょう。

『あの人のあそこが嫌い』なら『ここは好き!』です。

『あーー疲れた~』なら『今日もよく働いたな~』です。

マイナーな感情に陥った時こそ、反対側を見る練習をしてみてくださいね!

参考文献・・・
「起きてることがすべて正しい」勝間和代(ダイヤモンド社)
「陽転思考」小田全宏(日本コンサルタントグループ)
「陽転コミュニケーション」和田裕美(日経ビジネスアソシエ)

 株式会社オフィスウエーブ
 代表取締役 澤泉仲美子 ⇒ http://www.office-wave.jp/