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院内の良い雰囲気づくりでファンがドンドン育つ【4】自分の心を整え、感謝や思いやりの気持ちを言葉にして伝え合う

2015年09月07日

(1)自分の心を整え、自分の幸せを実感することから

自画自賛で恐縮ですが、弊社オフィスウエーブは、職場の雰囲気がとってもよく、皆さまからお褒めの言葉をいただいております。

「うらやましい~~」
「なんでそんなにみんなが仲良いの?」
「なんでそんなに楽しそうに仕事しているの?」
「みんなが笑顔で元気で、見ていて気持ちがいい!」
こんなことをよくおっしゃっていただけます。

確かに私の職場はとても雰囲気がよく、実際スタッフ同士は本当に信頼し合って、素晴らしい関係性を永続的に持っています。

そして、スタッフ1人ひとりに、お客様からファンになっていただいています。

私自身も、職場にいるときが、うれしくうれしくて仕方ありません。

出張したり、外出しているときは「早く職場に戻りたいな~」「みんなの笑顔に会いたいな~」と思って仕事をしています。

私たちが気をつけていることは、前回お伝えした「非言語による表現力(Lビーム)」とそして言葉による表現です。

感謝や思いやりの気持ちを、言葉にして伝え合います。

「伝える」ことの大切さを、身に染みてわかっているからです。

さらに、伝えるコミュニケーションを展開するには、その下準備がいくつかあります。

(a)自分の心を整える:自分を尊敬し、自己肯定感を高める。

(b)相手を尊重する:人は自分と同じように大切な存在であり、
違いを受け入れ合う心を大切にする。自分も○、相手も○。

(c)感謝の気持ち:この職場で出会えたことに深いご縁を感じて感謝する。
すべてが信頼から始まる。その礎になるのが感謝の気持ち。

このa、b、cの下準備が整ってはじめて、互いに伝え合うことに意味や価値が出てきます。伝えると伝わるは違います。

相手に伝わるためには、a、b、cを行うことが大切です。

今回は、(a)についてお伝えしていくことにします。

(2) 自分の心を整える工夫を

私たちは人を、患者さんを、幸せにする仕事です。

人を幸せにするために必要なものは、自分自身の幸せです。

そして、自分が幸せになるという覚悟です。

自分の心のコップが空っぽでは、人に何かを(幸せ)を与えることはできません。

だって、自分が何も持ってないのですから。

幸せは「シャンパンタワー」のようなものです。

一番上のグラスが自分。

そのグラスからあふれたシャンパンが2段目、3段目に注がれる――

これが人を幸せにする方程式だと思っています。

ですから、まず自分なのです。

自分のコップがあふれていないといけないのです。

このコップは「自己承認」と「他者承認」という2種類で満たされるようになっています。

幸せ体質が強くなると、自己承認だけでコップを満タン、あふれさせることができるようになります。

そうなれば、自分のスイッチで幸せになってしまうのですから、自分を整えやすいですね。

でも「他者承認」が不要というわけではないのです。

人は誰しも人に認められたいものです。

他者から認められることで、モチベーションにつながります。

生きる上での、生きがいややりがいも感じられます。

ただし、他者承認は、ほしい時にほしいように満たされませんね。

他人をコントロールすることなどできませんから。

(3) 他者承認を得る工夫を

それでもあきらめなくてもいいんです! 方法があります。

少しの工夫で他者承認を集めることができるのです。

どうしたら集められるでしょうか?

1)コップを上向きにする

本人は気づいてないことが多いのですが、せっかく他者が、あなたのコップを潤わそうとしているのに、自分のコップを下向きにしていることがあります。

たとえば、褒め言葉。

「あなたの笑顔、とっても素敵ね~」といわれて、「いえいえ、私なんかとてもとても……」と手を振っていることはありませんか?

この状態はまさにコップは下向きです。

せっかく他者承認が入るチャンスなのに、台なしです。

2)落ちているものは拾い上げる

謙虚に、謙遜したり、うまくキャッチできないコミュニケーション。

そのままにしていませんか?

その時うまくキャッチできず、落としてしまったら、あとで拾えばいいのです。

あの時、あんなこといってもらったな~、やっぱりうれしいかも……、ありがたいな~。

素直になって、相手の言葉を受け入れてみてください。たとえそれに時間がかかってもいいのです。

3)おねだりをする

自分のコップがカサカサに乾ききっているとき、自分の信頼している大切な人に甘えてみてください。

「私、いま満たされてないのです。悪いけど、私のいいところ伝えてもらってもいい?」と、時にはおねだりしてみてください。

びっくりするほど、良い点を伝えてくれますよ。

わかっているようでわかってないのは、自分のことですね。

自分のことが一番見えないし、わからないです。

他人は人のことは良く見えるものです。

自分では気づかなかった自分のいいところ、素敵なところ、魅力的なところを見ていてくれて、伝えてくれます。

思わぬ発見があったりします。

隠れていた才能が、そこから開花することもありますよ。

こんなふうにして、まずはご自身の心のコンディションを整えるところから下準備していきましょう。

自分が満たされなければ、人を幸せに満たすことなどできるすべがありません。

これが「幸せのシャンパンタワーの法則」(勝手に私が名づけました!)です。

一番上のグラスが自分。

自分が満たされて初めて、2段目、3段目と注がれます。

ですから、まず自分!なのです。

自分のグラスを満たすことをぜひとも意識してくださいね。

さらに、職場の雰囲気をよくするために、相手に伝える表現力を鍛えましょう。

そのための下準備を次回お伝えします。

(株)オフィスウエーブ代表取締役
日本歯科プロアシスタントスクール(PAS)校長
澤泉仲美子
http://www.office-wave.jp/