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歯科医院にお金を残すノウハウ【3】モデリングで歯科医院を加速させる

2011年08月01日

<ビジネスの世界はカンニングOKの世界>

私たちは、学生の時にカンニングは絶対にいけないと教わってきました。

ところが、ビジネスの世界では、カンニングし放題です。

カンニングをしてでも、うまくいけばそれでいいのです。

たとえば、ある歯科医院でうまくいったことがあれば、それをそのまま取り入れて実践してみる――これって全然問題ないですね。

このように、うまくいっているところのマネをすることを、経営の世界では「モデリング」といいます。

私は「成功している医院をTTPしてください」と話すことがあります。

TTPとは「徹底的にパクる」の頭文字を取ったもので、最近は、これにFをつけてFTTPしてください、という話をします。

FTTPとは「F(複合的に)徹底的にパクる」の略です。

そのままパクるのではなく、パクったものを複合的に組み合わせます。

すると、自分の医院のオリジナルが出来上がるのです。

<情報のアンテナを常に張り続ける>

モデリングで大切なこと、それは情報のアンテナを常に張っておくこと。

常に何かよいやり方はないかと考え続けることです。

最近は、歯科医院向けの経営セミナーや経営書も増えてきました。

もちろん、これらの中には内容の薄いものも、正直少なくありません。

とくに、景気が悪い業界などでは、コンサルタントを名乗る人が増えます。

その中から、よい情報ばかりを集めるのは至難の業です。

しかし、セミナーや本の中に、1つでもキラリと光るきら星を見つけることができれば、十分にセミナー代や書籍代はペイするものです。

要は、確率論です。

よい情報に出会うためには、数を増やすこと、つまりたくさんのセミナーに参加したり、本を購入したりすることが大切なのです。

<医院のどこに問題があるのかは、定量分析でチェックする>

モデリングをする場合、やみくもに成功者のマネをするというのは、あまりおすすめできません。

まずは、目的意識を持つことが大切です。

つまり、どんなところを改善したいのか?これをまず明確にして、それを解決できる手法を取り入れます。

ここで必要になってくるのが「定量分析」と呼ばれる方法です。

「定量分析」とは、数字を使って事象を表現して、次の打ち手を考える一連のプロセスのことをいいます(数字の「量」を事象で「定」めるので、「定量」といいます)このように、医院を改善していくための定量分析で必要な数字があります。

それは、「基準値」と呼ばれるものです。

基準値とは、簡単にいえば「一般的な歯科の業界の平均的な数字」です。

基準値には、次のようなものがあります。

・1台当たりのチェアで診られる患者さんの数
・無断キャンセル率、総キャンセル率
・変動費率、人件費率、利益率、 など
・利益に対する税率
・他の歯科医院の数字の動向

これらを理解していないと、いったい自分の医院のどこに問題があって、どこを改善していけばよいのかがわからないからです。

たとえば、チェア1台当たりで上がる保険売上は、年間で約2000万円がマックスです。

仮に、自分の医院の保険売上が1台当たり年間1000万円だったとしましょう。

では、2000万円上がっている医院はどんなことをしているのか、という疑問が沸いてきますよね。

でも、こういった情報を知らなければ、いったい自分の医院はイケているのか、イケていないのか、それすらわからないのです。

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