2003年02月03日
前回は、患者さんに、ご自分の現状況に気づいていただく、お尋ね、質問のスキルについてお伝えいたしました。
いかがですか?現場で活用されていらっしゃいますか?
内容が前後いたしましたが、なぜ、この質問のスキルが必要なのでしょうか?
先生方の中には、「いちいち、質問して本人に気づかせるより、即、説明したほうが早いだだろう?」と感じておられる方が多くいらっしゃるでしょうね。
確かにそのとおりではありますが、人間は『なまものです』。感情があるのです。生きているのです。感性の生き物なのです。
「人間は、他人から説得されたくない。自分の言葉で自分で自分を説得したいのです。」という心理が働くのではないでしょうか。
このような経験はありませんか?
親友からの相談事に対し、一所懸命に答えてあげているのに、実は、友人は何もかも、自身で決めていて、その後押しをして欲しいから他人に相談しているなーと感じたこと。
「君、本当はきめているんだろう?」なんて問いただしたご経験、ありませんか?
要は、そのとおりなのです。
高名な先生が、患者さんご自身のためと思い、いろんな治療方針を伝えても、やはり、患者さんは自分で選びたいのです。その最終治療方針を。
ですから、患者さん自身の本当の欲求を探すべくコンサルティングされれば、治療方針決定までの時間短縮になるのかと思います。
いかがでしょうか?
これは、従業員マネジメントにも応用できると思います。一度、ご検討いただければ幸いです。
これから、ますます、患者さんとのコミュニケーションが、医院経営に影響を及ぼす時代になると思われます。