2007年01月15日
私はキリスト信者ではありません。が、最近読んでいる本の題名が上記なのです。
*杉田峰康著。現在九州ルーテル大学院教授。私は、研修で交流分析(自己の気づきを持ち、イキイキと生きていく為の学問・治療)もお伝えします。その交流分析の著名な先生です。
本の内容は交流分析と聖書・福音書を絡め、カウンセラーのあるべき姿を記した内容になっています。その中の一遍『イエスと不倫の女性』―イエスはオリーブ山へ行かれた。朝早く境内に入られると、民衆が皆、イエスの所へやってきたので、座って教え始められた。そこへ、律法学者たちが、姦通の現場で捉えられた女を連れて来て真ん中に立たせ、イエスに言った「この女は姦通をしている時に捕まりました。こういう女は石を投げて打ち殺せとモーセは律法の中で命じています。ところであなたはどうお考えになりますか?」イエスを試す為にこう言ったのです。イエスはかがみ込み、指で何かを書き始められた。
しかし、彼らがしつこく問い続けるので、身を起こして、こう言われた。「あなたたちの中で罪を犯したことの無いものが、まず、この石を投げなさい。」
そして又、身をかがめて地面に書き続けられた。これを聞いた者は年長者から始まって、1人又1人と立ち去ってしまい、イエス1人と真ん中に女が残った。
イエスは身を起こし言われた。「婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。誰もあなたを罪に定めなかったのか。」女が「主よ、誰も」と言うと、イエスは「私もあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない。」お見事な媒介です。短いお言葉ですが、私への気づきを与えて下さるものでした。全ての人の葛藤を包み、誰をも罵倒せず、民に自らの気づきをもたらして、いらっしゃいます。我々も、自分のことは棚に上げて、人を攻めたりします。イエスから学ばせて頂きました。こうなりたいものです。