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地域包括ケアを支える次世代型歯科医院【4】高齢者のセルフケア指導をReDesignする歯科医院

2018年11月16日

第5回日本サルコペニア・フレイル学会大会が、11月10日(土)、11日(日)にわたり、東京・ソラシティカンファレンスセンターで開催されました。

大会長は東京大学 高齢社会総合研究機構教授の飯島勝矢先生です。

セミナーやシンポジウムには「オーラルフレイル解消によるQOL向上への取組み」や「オーラルフレイルへのアプローチを標準化する」といった演題があり、サンスター株式会社が共催したシンポジウムのテーマは「オーラルフレイルの国民への周知:新病名口腔機能低下症から見えてきたこと」でした。

サンスターは徳島県、徳島県勝浦郡上勝町と共同で、徳島県や上勝町の観光資源や食材を活用したヘルスツーリズムを開発したと10月23日に都内で開催した記者会見で発表しました。
「健康道場ツアー~阿波遍路と葉っぱのまち徳島・上勝コース~」と名付けられた1泊2日のツアーには、お遍路ウォーキングや保健師による個別食生活相談、オーラルケア指導、歯ブラシ工場見学などが含まれているそうです。
同じようにライオン株式会社は10月30日の日経新聞に「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を掲げた全面広告を出しています。
強制的に生活習慣を変えるのではなく、自社製品を使って「これいいよね」と共感、感動してもらうなかで、毎日の生活習慣を楽しく前向きなものに「ReDesign」してもらう提案をしていきたいそうです。

このReDesign取り組みの背景には「人生100年時代」の到来が現実味を帯びるなかで、ヘルスケアへのニーズが多様化していることがあります。
先進的かつ毎日の日常生活の中で実現できる予防的なヘルスケアをイメージした次世代ヘルスケアの提案による「新たな顧客体験価値」を通じた生活者に寄り添う戦略は、これからの歯科医院の戦略にも参考になります。

そんな「次世代オーラルヘルスケアのリーディングデンタルクリニックへ」を掲げる歯科医院の1つが、奈良県生駒市にある開業して34年の木原歯科医院(木原敏裕院長)です。
2015年時点の生駒市の人口118,233人は微減して、2030年には110,719人になります(人口統計の資料に基づく推計)。
しかし、後期高齢者は2015年の12,579人から2030年には21,666人まで増加すると予測されていますので、生駒市は介護予防の総合事業の取り組みを始めています(図1)。

そこでまずは、こうした開業地の状況等をスタッフ全員と共有し、次の戦略にシフトしやすくするための院内研修が弊社の資料を使って10月18日に開かれました。

在籍27年のベテラン歯科衛生士・牧江寿子さんによれば、木原歯科医院の来院患者さんの平均年齢は70歳を超えているとのことです。
医院全体で患者さんのオーラルヘルスリテラシー向上に取り組んだ結果、定期的にメインテナンスに通い、きちんとセルフケアをされて長く健康を保っていた患者さんの口腔内に最近、変化が生じていることを牧江さんの眼は見逃してはいません。

加齢にともなうフレイル等が原因で高まる口腔内のリスクに対して、木原歯科医院がどう取り組んでいるのでしょうか。
その詳細は、クインテッセンス出版社の月刊誌「歯科衛生士」の2018年12月号に掲載される特集「高齢患者さんのセルフケア指導が知りたい!」を読んでください。
執筆者は牧江さんです。

来年は木原歯科医院のすぐ近くにある地域包括支援センターとのコラボを副院長の木原崇博先生は視野に入れています。

(有)Willmake143 代表
田中 健児