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生涯発達心理学に見る部下育成

2007年12月03日

従来の発達心理学では、成人を過ぎれば成長がストップし下り坂だと考えられていました。しかし、ここ15年ほど前からは、人間は生涯発達し続けると言われてきています。近年「老人」という呼び方は差別用語になっています。
「老」の解字は『年寄りが腰を曲げて杖をついた様を描いたもので、体が硬くこわばった年寄り』だそうです。これは年寄りとは、弱いものであると言う事から差別用語になったそうです。
 
今は「高齢者」(年齢の高い人)と言います。実は研究を重ねていくと、筋力や体力は劣っていくものの、高齢者の方が伸びていく能力もあることがわかってきました。
 
そして、使わないから落ちる使えば使うほど伸びていくというものだそうです。
例えば、パーソナリティ(誠実性・調和性)は高齢になるほど高くなっていきますし、神経症傾向は下がってきます。色んな経験を積んでいるからこそ、パーソナリティーが完成していくのでしょうね。
 
ですから、ここで、今の若い子は、協調性が無いとか、すぐ落ち込むとか、反応が無い、と言うのは当たり前の事なのではないでしょうか。そこで、どの様に育てていくかと言うと、まず、
ポイント1.部下(スタッフ)は同僚と思う。
ポイント2.対等にしかる。
ポイント3.10秒ルール。

まずポイント1ですが、医院を運営していく良きパートナーであるという意識をもつ。お互いが個々の尊敬できる部分をよく理解し、患者さんが安心して、治療を受けられるように勤める仲間である。そして、患者さんだけでなく自分たちも満たされるように患者さん獲得に一緒に勤める。

つまり信頼関係が出来上がっていないと、ポイント2の対等にしかるという行為が出来なくなってしまうからです。対等に叱るとは、次号に続く。