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院外の場面別話し方とマナー教室【6】手紙を出すときのマナー

2011年03月22日

こんにちは。山岸弘子と申します。

今回の連載では、リクエストの多かった歯科医院の外でのマナーについてお伝えしていきます。

歯科医院の院長先生やスタッフの皆さまにふさわしい、ワンランク上のスマートなマナーを習得していただければ幸いです。

 

第6回は手紙を出すときのマナーです。

皆さんも、患者さんへの手紙、先輩の先生への手紙など、手紙を書く機会もあることと思います。

最近は、先輩に対しても、すぐにメールで御礼をいったりしがちですが、「ここぞ!」というときには、どうしても手紙になります。

そこで、迷いがちな手紙のマナーをチェックしてみましょう。

○・×で答えてください。

1:( )「拝啓」と「謹啓」は同じく頭語であり、同レベルである。

2:( )脇付けはハガキにも必要である。

3:( )相手の名前は中心より下に書かないようにする。

4:( )「取り急ぎ」はどのような手紙のときも使ってよい。

5:( )手紙の折り方にもマナーがある。

それでは、解答と解説をお伝えしましょう。

1:(×)「拝啓」と「謹啓」は同じく頭語であり、同レベルである。

「拝啓」は一般的な手紙の頭語として使います。

「謹啓」はより丁寧な手紙、目上の方への手紙のときに使います。

「謹啓」を使ったときは、「敬具」ではなく「敬白」「謹言」で結びます。

2:(×)脇付けはハガキにも必要である。

医師同士の親書や医療機関の発行する紹介状では、「御侍史」「御机下」という脇付けを書くことが慣例となっています。

ただし、ハガキには脇付けを添えません。

3:(○)縦書きの場合、相手の名前は中心より下に書かないようにする。

縦書きの場合、便箋の中心より下に相手の名前を書かないようにします。

また、相手の名前を二列に分けて書くのはタブーです。

中心より下になりそうなときは、語順を変え、中心より上に相手の名前がくるように工夫します。

4:(×)「取り急ぎ」はどのような手紙のときも使ってよい。

「取り急ぎ」は、まとめの言葉として使われますが、失礼だと感じる人もいます。

ことに心を込め、時間をかけて書くべきお礼の手紙やお詫びの手紙には避けたほうがよいでしょう。

5:(○)手紙の折り方にもマナーがある。

相手の名前が折れないように気をつけて折ります。

そして、下の1/3を折り上げてから、上の1/3を上から重ねます。

封筒に入れるときは、「拝啓」などの書き出し部分が上方になるように入れます。

4つに折る方法もありますが、3つに折ったほうが読みやすいものです。

 

メールの発達により、手紙を書く人は減りました。

それだけに手書きの手紙は印象強く相手に届きます。

手をかけた分だけ、こちらの誠意、相手を思う気持ちが相手の心に届くことでしょう。