2011年02月21日
こんにちは。山岸弘子と申します。
今回の連載では、リクエストの多かった歯科医院の外でのマナーについてお伝えしていきます。
歯科医院の院長先生やスタッフの皆さまにふさわしい、ワンランク上のスマートなマナーを習得していただければ幸いです。
第4回はお客様を迎えるときのマナーです。
勉強会などで、目上の方やお客様を案内するとき、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか。
日常の業務とはかけ離れるシーンですので、自信のない方も多いようです。
そこで今回は、知っていると便利なマナーをお伝えします。
まず、迷いがちなマナーをチェックしてみましょう。
○・×で答えてください。
1:( )お客様を案内するときには、お客様の正面前を歩いて案内する。
2:( )エレベーターで案内するときは、自分が先、お客様は後で乗ってもらう。
3:( )お茶はお客様の左手側から出す。
4:( )茶たくの木目はお客様と平行になるように気をつける。
5:( )見送りは自分の立場や相手との関係により、どこまで見送るかを決める。
それでは、正解と解説をお伝えしましょう。
1:(×)お客様を案内するときには、お客様の正面前を歩いて案内する。
お客様を案内するときは、まず案内先を伝え、お客様の斜め前を歩きます。
完全に背を向けることがないように、お客様に対して斜めの体勢で歩きます。
2:(×)エレベーターで案内するときは、自分が先、お客様は後で乗ってもらう。
エレベーターは、乗るのも降りるのも基本的にお客様が先です。
ただ、状況によっては臨機応変に対応しましょう。
3:(×)お茶はお客様の左手側から出す。
お茶はお客様の右側から両手で、お客様の右手側に出します。
マナーに沿えないときは、「こちらから失礼いたします」「片手で失礼いたします」と声をかけます。
4:(○)茶たくの木目はお客様と平行になるように気をつける。
あまり知られていませんが、茶たくに木目がある場合は、お客様と木目が平行になるように出します。
また、湯飲みの絵柄がお客様の正面になるように出します。
5:(○)見送りは自分の立場や相手との関係により、どこまで見送るかを決める。
部屋の外で見送る→エレベーターに乗るところまで見送る→エレベーターで1階まで見送る→玄関で見送る→外に出て車に乗るところまで見送る→タクシーで駅まで見送る、という順に丁寧な見送りになります。
自分の立場や相手との関係に、合わせて見送りの場所を決めます。
お客様を迎えるときは、心から歓迎していることが伝わるように、笑顔であたたかく迎え、最後まで心をこめて応対しましょう。