2011年03月07日
こんにちは。山岸弘子と申します。
今回の連載では、リクエストの多かった歯科医院の外でのマナーについてお伝えしていきます。
歯科医院の院長先生やスタッフの皆さまにふさわしい、ワンランク上のスマートなマナーを習得していただければ幸いです。
第5回は、患者さんや仕事関係の方のお見舞いのときに知っていると役に立つマナーをお伝えします。
まず、迷いがちなマナーをチェックしてみましょう。
○・×で答えてみましょう。
1:( )入院したと聞いたらすぐにお見舞いに行くのがマナーである。
2:( )お見舞いに行くときの服装に特別なマナーはない。
3:( )同室の人にも静かにあいさつをすると好感を与える。
4:( )花はどのような花でも喜ばれるのでタブーはない。
5:( )お見舞いのときには話題や言葉にもマナーがある。
それでは、正解と解説をお伝えしましょう。
1:(×)入院したと聞いたらすぐにお見舞いに行くのがマナーである。
基本的に、入院直後、手術前後は避け、相手の症状が落ち着き、快方に向かっているときに出向くとよいでしょう。
面会時間を確認し、相手の家族と連絡がとれる場合は、家族の承諾を得てから出向くとさらに安心です。
2:(×)お見舞いに行くときの服装に特別なマナーはない。
お見舞いに行くときは、華美な服装や全身黒の服装は避け、清潔で上品な服装を選びましょう。
アクセサリーは大きなものや派手なものは外しておくようにします。
3:(○)同室の人にも静かにあいさつをすると好感を与える。
入院中で相部屋の場合は、見舞客の態度や雰囲気から、入院中の人の生活環境などが推察されがちですので、同室の人にも感じよくあいさつしてから入室します。
大声や大きな笑い声は同室の人を刺激しますので、小さな声で品のよい会話を心がけます。
4:(×)花はどのような花でも喜ばれるのでタブーはない。
鉢植え・シクラメン・椿・チューリップ・小菊・あじさいなどは、お見舞いの花として相応しくないとされています。
また、香りの強い花や赤い花は避けたほうが無難です。
5:(○)お見舞いのときには話題や言葉にもマナーがある。
仮に相手がやつれていても「顔色が悪いですね」「やせましたね」というように、相手を不安にさせるような言葉や、相手の家族に対して本人の前で「大変ですね」「お疲れでしょう」などというねぎらいの言葉もタブーです。
また、症状をあれこれ詮索したり、同じ症状で悪化した例などを話したりするのは厳禁です。
病人や怪我人は想像以上に敏感になっています。
相手の気持ちに十分な配慮をし、沈みがちな相手の心を励ますようなお見舞いを心がけましょう。