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院外の場面別話し方とマナー教室【2】個人宅への訪問のマナー

2011年01月17日

こんにちは。山岸弘子です。

今回の連載では、リクエストの多かった歯科医院の外でのマナーを紹介しています。

一般的なマナーに加え、歯科医院の院長先生、先生、スタッフにふさわしいワンランク上のスマートなマナーについてもお伝えしていくことにします。

 

第2回は、個人のうちを訪問する際のマナーです。

まず、迷いがちなマナーをチェックしてみましょう。

○・×で答えてください。

1:( )個人宅への訪問の場合は、コートを脱がずに玄関内に入ったほうがよい。
2:( )コートを手に持つ場合は外表にして腕にかける。
3:( )個人宅への訪問で靴を脱いで上がる際は、後ろ向きに上がる。
4:( )招待された場合、一般的なお土産は玄関で渡さない。
5:( )和室に通されたら、下座の座布団に座って相手を待つ。

それでは、正解をお伝えし、さらに詳しく解説していきます。

1:(×)個人宅への訪問の場合は、コートを脱がずに玄関内に入ったほうがよい。

玄関に入る前にコートを脱ぎ、手袋やマフラーをはずしておきます。

髪を整え、服の襟などの身だしなみも整えておきます。

2:(×)コートを手に持つ場合は外表にして腕にかける。

知らない人が多くなりましたが、コートは中表にしておくのがマナーです。

中表とは、布地などの表面を内側にして畳むことです。

これは、外のホコリや汚れを訪問先に持ち込まないようにする心配りです。

3:(×)個人宅への訪問で靴を脱いで上がる際は、後ろ向きに上がる。

後ろ向きに上がるのはNGです。

正面を向いて上がり、その後、膝をついて靴を回します。

この際、自分の靴を隅におくのもマナーのひとつです。

4:(○)招待された場合、一般的なお土産は玄関で渡さない。

招待された場合、一般的なお土産は、部屋に通されてからあいさつをするときに渡します。

その際は、風呂敷や紙袋から出して渡します。

正式には、まず正面を自分側に向けます。

それから、左手を手前、右手を向こう側にし、時計回りに90度ずつ2回、回転させて相手に正面が向くようにします。

5:(×)和室に通されたら、下座の座布団に座って相手を待つ。

相手の家族などに和室に通され、待つようにいわれたら、座布団には座らず下座に正座して相手を待ちます。

相手が現れ、座布団をすすめられてから、座布団の上に正座をします。

座る際は、座布団の上に立たないように気をつけましょう。

 

一般的な訪問の場合は、相手の目を見てにこやかにあいさつをし、招いてくれた相手やその家族に対する感謝の気持ちを態度や表情でも表現しましょう。