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院外の場面別話し方とマナー教室【1】知っておきたい自己紹介のマナー

2011年01月05日

皆さま、こんにちは。山岸弘子と申します。

今回の連載では、リクエストの多かった歯科医院の外でのマナーについてお伝えしていきます。

一般的なマナーに加え、歯科医院の院長先生やスタッフにふさわしいワンランク上のスマートなマナーを習得していただければ幸いです。

 

第1回は自己紹介のマナーです。

具体的な解説に入る前に、多くの方が迷いがちなマナーをチェックしてみましょう。

○・×で答えてください。

1( )自己紹介は、相手が自己紹介をしてからするものである。
2( )目上の人への自己紹介は苗字を名乗る。
3( )名乗りの言葉は「○○と申します」がもっとも丁寧である。
4( )名乗りながらお辞儀をすると好印象を与える。
5( )目上の人にお辞儀をするときには、相手より先に頭を上げないほうが
よい。

それでは、正解と解説をお伝えしましょう。

1.(×)自己紹介は、相手が自己紹介をしてからするものである。

国によりマナーも違いますが、日本では目下の人から自己紹介をするのがマナーです。

地域の会合や会議などで、相手の立場や年齢がわからない場合は、まず自分から自己紹介しておけば安心です。

2.(×)目上の人への自己紹介は苗字を名乗る。

目上の人への自己紹介は、フルネームで名乗るのが伝統的なマナーです。

政治家やアナウンサーもフルネームで名乗っています。

なお、相手に自分の名前をしっかり覚えてもらいたいときにも、フルネームで名乗ると印象に残りやすくなります。

3.(○)名乗りの言葉は「○○と申します」がもっとも丁寧である。

名乗りの言葉には3種類あります。

「○○です」「○○でございます」「○○と申します」の3種類です。

このうち、「○○と申します」が一番丁寧で、謙虚さを伝えます。

なお、2回目以降は「○○です」「○○でございます」を使います。

4.(×)名乗りながらお辞儀をすると好印象を与える。

名乗ってからお辞儀をします。

名乗りながらお辞儀をすると、声が相手に届きにくくなります。

5.(○)目上の人にお辞儀をするときには、相手より先に頭を上げないほうがよい。

お辞儀をして、すぐに頭を上げてしまう人が増えています。

頭を一番深いところでいったん止め、それからゆっくりと上体を起こします。

改まった場面では、背筋を伸ばし、腰から曲げるようにします。

上半身が一直線になることをイメージするとよいでしょう。

自己紹介は、相手に好印象を与えることを心がけます。

 

人は、表情が明るい人、姿勢がよい人、はっきりと発音する人、言葉が丁寧な人に好感を持つ傾向があることを念頭に、好印象を与える自己紹介をしてみましょう。