MAIL MAGAZINE メールマガジン

義歯外形の不調和が生じたときの対処方法

2002年09月17日

義歯が、口腔内で正常に機能している間は、何のトラブルも起きないのだが、いったん何らかのトラブルが生じた場合には、そのトラブルが、何処または何に起因するかを見つけ出すまでが、大変複雑な作業になります。

なかでも、比較的簡単に見つけ出すことが出来る、床外形の大きさについては、義歯装着時に、充分注意を払ってチェックしておけば、避けうるトラブルのひとつだと思います。

床外形の大きさに関しては、外形印象が正確に採得できなかった時に起きやすいので、正確な外形の印象採得が大事なことは、言うまでもありません。

正確な印象採得をおこなえば、床が大きすぎて、ボーダーのところで傷が出来るトラブルは、数多く避けることが出来ますが、まだ大きい時のトラブルは、床を小さく削除することで対応が簡単なのですが、床が小さい時のトラブルは、床の延長を試みなければならず、この処置は大変困難な処置になります。

床の延長と一言で言うのは簡単でも、いざおこなってみるとなかなかうまく床を延長することが出来ません。

ベースプレートタイプの光重合レジンを使用すると、床を比較的簡単に延長することが出来ます。

そして、ベースプレートタイプのレジンは、冷蔵庫で冷蔵保存することで、レジンの硬さが少し増し、少し硬いほうが鋏で容易に必要量を切ることが出来ます。

次に、除去するベースプレートの大きさは、あまり大きすぎないほうが、口腔内で圧接しやすいです。

口腔内では、温度が室温より若干上昇するため、ベースプレートは徐々に軟らかくなり、充分に筋形成が出来ます。

筋形成が終了したのちに、光照射して硬化させずに口腔外に取り出すと、口腔内で再現した形が崩れてしまいます。

だから、どうしても少し小さめのベースプレートを圧接して、延ばしながら筋形成を行い、口腔内で硬化させてしまったほうが、その後の操作は簡便です。

口腔内で、ガンタイプの光照射器によって一次硬化させ、形が崩れないようにしたら、必ず口腔外に取り出して、光重合器の中で完全に硬化させなくてはならない。

しかし、現在販売されているハイパーライテルは、従来のガンタイプ照射器と形は同様ではあるが、口腔内での照射だけで十分に重合が可能になり、訪問診療などでは非常に便利である。

このように、光重合型のベースプレートを使用することで床の延長が簡単に出来るようになったので、ぜひ興味のある先生方で必要に駆られた際は、お試しいただければと思います。