2002年03月04日
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第1回 術前の歯肉のコントロール (ビバリーメール12号掲載)
第2回 手術1~2週前の準備 (ビバリーメール19号掲載)
第3回 手術中の管理 (ビバリーメール20号掲載)
第4回 基本テクニック1“切開・剥離”
第5回 基本テクニック2“手術部の処理”
第6回 基本テクニック3“縫合”
第7回 GTR法における自家骨移植
第8回 MGS法におけるテルダーミスの応用
第9回 創傷治癒と術後管理
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【第4回 基本テクニック1“切開・剥離】——————————-
歯周外科手術の成否は、切開と剥離に依存すると言っても過言ではありません。
切開は歯周ポケットの深さに応じて成され、単純に歯牙周囲を均等な幅で切開することは不適当です。
高度に歯周組織の破壊を伴う場合を除いては、初期治療終了時に4mm以上の歯周ポケットは隣接面に存在しています。この様なケースでは、不用意な歯肉の切除と歯肉退縮を防止する観点から頬側唇側舌側の切開は極力少なく行います。
一方、口蓋側においては手術の目的にもよりますが、内斜切開ではなく逆斜切開を行い、歯肉を出来るだけ薄くして術後のポケットの再発を防止することもします。
切開の基本は、骨面に至るまで正確に軟組織が切開されていることです。
1次ならびに2次切開を丁寧にやるだけでなく、歯間部や骨欠損部ではすべての切開終了後に再度切開を加えて確認することが重要です。
このことにより剥離がスムーズに成され、歯肉弁への機械的損傷が排除できます。
とくに口蓋側においては、剥離が困難な時は再度切開を加えながら実施します。