2002年02月04日
————————————————————————————————
第1回 術前の歯肉のコントロール(ビバリーメール12号掲載)
第2回 手術1~2週前の準備
第3回 手術中の管理
第4回 基本テクニック1“切開・剥離”
第5回 基本テクニック2“手術部の処理”
第6回 基本テクニック3“縫合”
第7回 GTR法における自家骨移植
第8回 MGS法におけるテルダーミスの応用
第9回 創傷治癒と術後管理
————————————————————————————————
【第2回 手術1~2週前の準備】——————————–
初期治療において、歯肉の炎症の消退が確認されたのち、術直前の手術部位の管理としては、以下のことを考慮します。
歯肉縁下のプラークコントロール、すなわちSRPなどが、いつ行われたかです。
手術時期とSRPの時期が4~6ヶ月以上経過している場合、ポケット内の細菌数が、SRP前の状態に戻っている可能性が高くなります。
そこで、このようなケースでは、術前1~2週前に細菌数を減少させることを目的として、歯肉に損傷を与えないように再度SRPを実施するか、ポケット内のイリゲーションを実施するこが大切です。
また、深い骨縁下ポケット等には、抗菌療法(ペリオクリンなど)なども併用することもあります。
結論として、術直前にはポッケト内の細菌数を極力減少させる事が最も重要であり、この事が、術後の疼痛や腫脹その他の不快症状を抑制するため第一歩です。
さらには、水平埋伏歯に隣接する7番遠心面に深い歯周ポケットが存在する時も同様の考え方ができます。