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異性化糖(ブドウ糖・果糖液糖)【5】脂肪 VS 砂糖

2016年11月07日

オーストラリアの繁華街を歩いていたら、面白い広告が目に入った。

そこには、おいしそうなハンバーガーやフライドポテト、それにコーラがある。

(写真1)
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しかし、その下を見て驚いた。

腸管らしきものが写っていたのだ。

これは内臓脂肪の写真ではないか!

(写真2)
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よく見るとトキシック ファット(Toxic fat)と書かれ、さらに厚生省の文字まである。

この国では、メキシコやアメリカとならんだ肥満大国で、国をあげて対策に取り組んでいるのだ。

(写真3)
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一方、この広告の横には、有名ハンバーガーショップ、さらにフライドチキンのチェーン店があった。

(写真4)
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しかも夜なのに、それなりの客が入っている。

ガイドの話によると、日本では100メートル歩くとコンビニがある。

しかしこちらでは、スポーツジムに行きあたると言う。

ジムに通う前に、もっとやるべきことがあるはずだ。

(写真5)
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さて肥満と言うと、まず脂肪の過剰摂取が頭に浮かぶ。

その背景にはこんな歴史がある。

1955年のある日、アメリカの第34第大統領アイゼンハワー氏は心筋梗塞に襲われた。

陸軍病院に救急搬送され一命をとりとめた。

この事件がきっかけで国民の心臓病に対する関心が高まったのである。

その原因として、二つの説が浮かび上がった。

アメリカ人の科学者であるキーズ博士は脂肪が原因と主張し、
イギリスのユドキン博士は、砂糖の過剰摂取に注目した。

そして議論の末、脂肪が悪者になったのだ。

これをきっかけに、低脂肪ブームが到来した。

しかし、それではカロリー不足になるため砂糖を加えた。

だから、低脂肪の食品にも関わらず多量の砂糖が入っているのだ。

オーストラリアでは、4人家族が1週間に摂取する砂糖量は約6kgと推定される。

もちろん、ここには異性化糖も含まれる。

清涼飲料水以外に、缶詰やパン、焼き肉のたれや、麺つゆなどにも利用されているのだ。

現在、スーパーからこれらを含む食品を取り去ると約8割が消えてしまうという。[注1]

(写真6)
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これほど大量摂取をすれば、病気にならないわけがない。

さて、冒頭のハンバーガーやフライドポテト、そしてコーラを飲むとする。

現在これらを飲食すると、トウモロコシを食べたことになるという。

コーラの甘味は、トウモロコシから作られる異性化糖である。

それでは、その他の食品は??

続く

[注1]オーストラリア映画“あまくない砂糖の話”DVD 監督:デイモン・ガモー

前 岡山大学病院 小児歯科 講師
国立モンゴル医科大学 客員教授
岡崎 好秀
http://leo.or.jp/Dr.okazaki/