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自分の「運」は自分で開く【2】人の心をつかむ—「LOVE」の原理

2015年07月22日

(1) 「LOVE」にこそ開運のカギがある

「人間は考える葦である」といったのは哲学者パスカルです。

「考える」ことは、人間の心を高めるエネルギーになりますが、それはまた悩んだり迷ったりする原因をつくり出します。

どんな職業にも悩みはつきものです。

労働環境がきつい、仕事が自分に合ってない、給与が低い、うまく営業成績が上げられないなど、さまざまな悩みがありますが、どんな職業でも必ずあるのが「人間関係」の悩みでしょう。

同僚や先輩、上司との人づき合いでイライラするとか、お客さんや患者さんとよい関係を築けないなど、人と人とがかかわっている限り、悩みの種はいくつもあります。

とくに、歯科医院のように職場の規模が小さい場合には、人間関係がダイレクトに仕事に影響してくるものです。

実はお互い信頼し合って、良い人間関係を築いていくことが、仕事運を高めていく上で不可欠なのです。

信頼感を高め、人間関係をより良いものにしていくためには、英語の「LOVE」という言葉がヒントになるでしょう。

「LOVE」という言葉は、愛・愛情といった意味がありますが、LOVEのアルファベットの一つひとつに、開運のカギが隠れています。

(2) 第一のカギは「L」の「LISTEN」

まず「L」は「LISTEN」の「L」。

注意して相手の言いたいことに耳を傾けることを指しています。

私たちが人との結びつきでトラブルを起こすのは、相手の言葉に注意しているようで注意していないことが多いためです。

相手が言いたいこと、伝えたいと思っていることに注意を向けて、聞こうとすることが大切です。

患者さんの話をよく聞いてあげることももちろん大切であり、スタッフの何気ない話を聞いていくことも大切でしょう。

相手が話しているときの「聞き方」も工夫が必要です。

話を聞いてほしいと一生懸命話している人に注意を向けないで目をそらしていたら、相手はマイナスの感情を抱いてしまうことでしょう。

相手と向かい合っているときは、相手の目を見るのもよいですが、口元に目を向けてみることが効果的です。

話の内容に共感できるときには「わかる、わかる」とあいづちを打ったり、少し大げさなしぐさや表情で理解のサインを送ると、信頼感も深まってくるでしょう。

そうなると、緊張していた相手も、だんだん安心感をもってくるようになります。

いちばんマイナスなのは、無関心の反応を見せること。

相手が話しているのに相手のほうを向いていなかったり、腕組みをしたりするのは、マイナス効果を生みます。

話しかけてくれたのに、こちらが無関心っぽい動作をすることくらい、相手の心を傷つけることはありません。

時には、返事をしないのと同じくらいのショックを受けることもあるのです。

また、立ち話をするときの空間の位置や距離も、信頼の気持ちを失わせることがあります。

一般に離れすぎると、嫌っているという拒否の印象を与えますが、近すぎてもかえって不安を感じるもの。

2人が正面を向いて、おじぎをしたときに、お互いの頭がぶつからない程度の位置が、安心感を高めていくと思ってみましょう。

心理学では、この距離をパーソナルスペースと呼んでいます。

(3) 第2のカギは「O」の「OVERLOOK」

第2のカギはLOVEの「O」に隠れています。

「O」は、寛大さ、大目に見るという意味の「OVERLOOK」の「O」を指しています。

相手に厳しすぎたり、厳格すぎると、当然構えられたり、嫌われてしまうことも多いでしょう。

多少のミスがあっても許してあげようという寛大さが、いい関係をつくっていくためのカギといえます。

細かなことをうるさく注意したり、相手の悪いところばかりに注目するといった意地悪い考え方をしているとダメ。

イヤだと思う気持ち、イラッとする気持ちは、どういうものか相手に生理的に読み取られてしまうのです。

スタッフがミスをしたときは、注意するのが当然ですが、なるべく長所に注目して、短所は大目に見ていくことが大事になります。

(4) 第3のカギは「V」の「VOICE」

第3のカギはLOVEの「V」です。

「V」は「VOICE」を意味しています。

日常、声をかけることの重要さは、意外と忘れがちです。

現代人は、言葉の少ない人間関係に慣れてしまっています。

ネットの普及により、実際に顔を合わせておしゃべりするといったことが少なくなったせいか、つい口数が少なくなっている人もいます。

そんな時代だからこそ、こちらから声をかけるという勇気が、相手の気持ちをとらえていくのです。

「元気?」「こんにちは!」「おつかれさま!」といった日常のちょっとしたあいさつが、人間関係を活気あるものにしていることを忘れないことです。

たとえば、スタッフには、朝出会ったときに、相手よりも早く「おはよう」と声をかけてみることが、効果があります。

(5) 第4のかぎは「E」の「EFORT」

第4のカギはLOVEの「E」です。

「E」は「EFORT」を指し、「努力」を意味しています。

相手を理解しようと努力することで、対人関係はガラリと違ってきます。

「L」で相手の言いたいことに耳を傾け、
「O」でイヤなことがあっても、大目に見る寛大さを持ち、
「V」で無言を避け、すすんでこちらから明るく声をかけ、その上で相手を理解しようと努力することが大事なのです。

もっと大切なことは「あきらめない」ことです。

最初はダメだったり、何回かうまくいかなかったとしても、あきらめずに粘り強く、努力していくことが大事でしょう。

とくに、初めての患者さんとの関係は、第一印象でイマイチうまくいかなかったとしても、そのあとフォローすることは、十分可能です。

大げさなことではありませんが、つねに「LOVE」を忘れず、この4つのカギを一つひとつていねいに実行していくことで、人間関係が大幅によくなり、悩みの大部分が解決するといったことがあります。

ささいなことが、やがて経営にプラスになってくることもあれば、人気を呼ぶきっかけになることもあるでしょう。

日本占術協会名誉会長
浅野 八郎
http://www.asano-8.jp