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5つの行動基準【5】「整理・整頓、清掃・清潔」

2012年03月19日

ご紹介してきた「5つの行動基準」も、いよいよ最後の「整理・整頓、清掃・清潔」まですすんできました。
これに加えて、今まで学んで実践してきた「5つの行動基準」の活かし方もご案内して、この連載のまとめにしていくことにします。

【1】「整理・整頓、清掃・清潔」って、どう違うの?

「整理・整頓、清掃・清潔」は、いまちょっとしたブームになっています。
書店をのぞいてみると、これらの言葉をタイトルに取り入れた本が多数並んでいます。
事業経営では、「整理・整頓、清掃・清潔」それぞれの頭文字から、これを4Sと呼んだり、これに「躾け」を加えて5Sと呼んだりすることも、一般的になってきました。
(「5つの行動基準」では、行動基準に取り組むことを躾けと位置づけています)

・整理……要るものと要らないものを分け、要らないものを思い切って捨てること。
・整頓……ほしい時にほしいものがすぐ取り出せるように、わかりやすくしておくこと。
・清掃……空間を常にきれいな状態にしておくこと。きれいに掃除をすること。
・清潔……清くて汚れのないこと。相手に不快感を与えない身だしなみも含まれる。

【2】 モノからココロへ

「整理・整頓」では、モノをため込まないこと。
つまり、「必要なものだけを残しておく」という生活習慣を身につけることが大切です。
安易に「必要ではないかもしれない」モノを手に入れてしまうと、モノをため込むことになります。
“エコな生活”を心がけることが大切です。
モノの整理・整頓が苦手な人は、ココロの整理・整頓も苦手な人が多いようです。
過去の失敗をいつまでも悔やんだり、悩んだりしていては前にすすめません。
どこが悪かったのかを反省し、気持ちを切りかえることが大切です。
整理・整頓は“後始末”でもあります。
何事も“やりっぱなし”では、経験を自分の能力開発として蓄積することはできません。
後始末こそが大切です。

「四角い部屋を円く掃く」という言葉を聞いたことはありませんか?
誰からも見えるところだけではなく、細かなところまで気づいて、その気づく心を高めながら清掃する、そうしなければ、あなたはお掃除ロボットになってしまいます。
おしゃれと身だしなみは違います。
ユニフォームを常に手入れして、ちゃんと着ることから清潔はスタートします。
通勤時の服装にも注意が必要です。
患者さんは常にあなたを見ています。
医療従事者に相応しい服装に心がけましょう。

4Sの効果は生産性の向上、時間の有効活用、事故防止などが考えられますが、一番の効果は「感謝の心を持てる」ということです。
4Sの実践は、モノを大切にする心の表れであり、自分を大切にし、周囲の人やモノに感謝することにつながるからです。

【3】 5つの行動基準は仕事ぶりを変える

ご紹介してきた「5つの行動基準」の取り組みを通じた、明るく働きやすい職場、生きがい・働きがいのある職場づくりのポイントは「上が変われば下が変わる」「自分が変われば相手が変わる」「家庭が変われば職場が変わる」の三点です。

相手との関係性を高めよう、良い仕事仲間をつくろうとしたときに、私たちは相手にいろいろなことを求めてしまいがちです。
「相手は自分を映す鏡」と考えて、相手に求めるのではなく、まず自分から行動を変化させていく、すなわち「自分が変われば相手が変わる」を心にとめて、着実な実践をしていきたいものです。

クリニックでは「決められたことを決められたとおりに行う」ことは基本です。
しかし、さらに一歩すすめて、「気づいたことを自発的に行う」という仕事の仕方もあります。
皆さんの生活の大半を過ごす職場は、どちらを希望されますか。一歩踏み出してみましょう。

スタッフ間の人間関係向上やチームワークづくりに腐心されている院長も、けっして少なくありません。
スタッフの5人にひとり(20%)が「5つの行動基準」に取り組んでくれると、こうした悩みを解決する糸口になります。
そのためには「上が変われば下が変わる」――院長の行動見本が求められます。

>>株式会社創造経営センター コンサルティング事業部リーダー 齋藤 勝美
http://www.sokei.co.jp/kyoukai/index.html