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再建歯周外科のためのストラテジー(5) 基本テクニック2“手術部の処理”

2003年05月19日

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 第1回 術前の歯肉のコントロール   (ビバリーメール12号掲載)
 第2回 手術1~2週前の準備     (ビバリーメール19号掲載)
 第3回 手術中の管理         (ビバリーメール20号掲載)
 第4回 基本テクニック1“切開・剥離”(ビバリーメール21号掲載)
 第5回 基本テクニック2“手術部の処理”
 第6回 基本テクニック3“縫合”
 第7回 GTR法における自家骨移植
 第8回 MGS法におけるテルダーミスの応用
 第9回 創傷治癒と術後管理
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【第5回 基本テクニック1“手術部の処理”】—————————-
 
骨欠損部の肉芽組織は、骨面が確認出来るまで確実に除去します。

その際、分岐部や骨欠損底部などのインスツルメンテーション(器具の到達性)の悪い所は、コントラ用ラウンドバー(#1~5程度)等を使用しますが、ロングシャンクタイプが適しています。

また、GTR法などの再生的外科療法を併用する場合、特に骨欠損部の歯槽骨表面の皮質化が認められるようなら、骨髄に達するまで、ラウンドバー等にて穿通を行います。

このことが、骨髄由来の未分化間葉系細胞を再生環境に、最大限集積することになり、歯槽骨の再生を促進します。

ルートプレーニングは、汚染したセメント質のみに限局して行います。

術前のプロービングデプスが2~3mm以内の部位では、不用意にセメント質を除去しないように注意します。

とくに、歯根膜腔入り口より歯冠側約1mmは、歯肉結合組織線維の付着した健全セメント質(Biological width )であることを、理解しなければならない。

歯槽骨の整形や削除は、歯肉弁根尖移動術などと併用される場合が多く、通常のフラップ手術では歯肉弁の適合や術後のプラークコントロールを阻害する形態などの問題が生じない限り実施する根拠はない。