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楽しき哉!ことばの道草 ~第6話 食と平和に希望あれ~

2003年03月17日

今回は“食と平和”に光を当てたい。そこに喜び、感謝、幸福を感じる人生こそ、その名に値するだろう。

“まず食うこと、それから道徳”<ブレヒト>
 
 
“新しい御馳走の発見は人類の幸福にとって天体の発見以上のものである…。
どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人か言い当ててみせよう”<ブリア・サヴァラン>

BSE(牛海綿状脳症)、偽装表示、違法農薬と食が危ない。だが、食べることは人生最高の楽しみ。“衣食たりて礼節を知る”“食に王道なし”“医食同源”と名言にも味がある。

ジュディ・オングは“縦に食べる(一口ごとに箸を置き、よく噛み、食道を通るのを待つ)”と話していた。“悦己悦人(ユエジー・ユエレン/自分が喜べば人も喜ぶ)”とか、“つらい時は鳥になって、上から自分を眺める”とか、そんな勇気づけられるメッセージをもらった。

健やかな食は、ポジティブでたおやかな名言の生みの親になるのだ!
 
 
“地上をあまりいい気になって闊歩するでない。別にお前に大地を裂くほどの力があるわけでもなし、高い山の頂上まで昇れるわけでもあるまい”<コーラン>

“没落してゆく民族がまず失うものは節度である”<シュティフター>
 
 
ローマ帝国、オスマントルコや大英帝国をなじったものではない。イラク、イラン、北朝鮮を“悪の枢軸”と指弾した“世界の保安官”によく含味してほしかった箴言だ。

“寸哲、人を刺す”。アメリカよ奢るなかれ、没落するなかれ、冷静に節度を保つべしと。
 
 
“こと武力にまつかぎり、節度と正義は、ただ勇者のみが利用しうる名目である”<タキトゥス>

“間違った選択が不幸の始まり…。太陽になろうとしても、やがてそれは沈む”<バルタサール・グラシアン>

“政治にとって決定的な手段は暴力である”<ウェーバー>

“法の終わるところ、先制が始まる”<ロック>

“戦争に何の倫理があるのだ。大義のための戦、大義って何だ。痴者の寝言にすぎない”<きけわだつみのこえ>

“イラクが攻撃されて体制が崩壊すれば、イスラム世界が西洋に脅かされているというビンラディンの説が正しかったことになる”<カダフィ大佐>

“すべての人々をしばらくの間愚弄するとか、少数の人々を常に愚弄することはできます。しかしすべての人々をいつまでも愚弄することはできません”<リンカーン>

“何人も、その良心に反して、武器をもってする戦争の役務を強制させてはならない”<人権宣言集>
 
 
どのメッセージにも、尊い平和への熱い願い、強い説得力が感じられるではないか。平和は人類にとって希望のきら星、永遠の地球遺産だから…。
 
 
6回にわたる連載、希望や英知や勇気やがふつふつと沸く“ことばの道草”もひとまず大団円に…。
 
 
“あなたの希望は「ない」のではなく、いまは「隠れて見えない」だけ…。
苦悩に悩むときも、希望は心のなかに孕むようにしてあるものなのです”<日野原重明>