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乳幼児歯科健診【3】歯ブラシを選ばせる

2017年02月06日

低年齢児の歯科健診は、対面座位(knee to kneeのポジション)で行う。

(図1)

保護者は脇をしめ肘で子どもの足を固定し、子どもと手つなげば体動が抑制される。

子どもの下半身が固定されていると、腹筋で起きようとする。

術者は、左手で軽く子どもの下あごに触れる。

こうするだけで大人でも起き上がりにくい。

是非、読者も試していただきたい。

(図2)

さて、この姿勢に至るまで時間がかかると、子どもが嫌がり始める。

そこで、あらかじめ健診時の姿勢のポスターを作り目につく所に張り出す。

(図3)

入室時に「どちらの歯ブラシで磨こうか・・」などと笑顔で言う。

「青の歯ブラシにする、それとも緑?」と言いながら、小児用歯ブラシを見せる。

すると、ほとんどの子どもは、歯ブラシを選ぼうとする。

(図4)

選ばせることで、歯を磨いてもらうモードになる。

この様にして警戒心を解き放つ。

それでも、口を開いてくれない場合。

ヘッドが小さくて丸い歯ブラシを、
第2乳臼歯遠心の歯肉に差し込むように挿入する。

こうすると、あら不思議! 口が開く。

(図5)

開いた瞬間に

「大きなお口が開けているね。上手、上手!」

と言いながら歯を磨く。

こうすることで保護者は、子どもがお利口に口を開けたと思わせる。

この際、歯ブラシのヘッドを湿らせておくと、滑りが良くなり口を開けやすい。

しかし、ヘッドが大きかったり、角ばっていると、スムーズに挿入できない。

(図6)

歯ブラシ1本で口を開けさせるコツがある。

前 岡山大学病院 小児歯科 講師
国立モンゴル医科大学 客員教授
岡崎 好秀
http://leo.or.jp/Dr.okazaki/