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自分の「運」は自分で開く【4】「待つ」「忘れる」開運法 

2015年09月07日

(1) 月の満ち欠けと人間の運との関係

お月様を毎日見ていると、満月がやがて欠けて三日月になり、新月になって見えなくなってしまいます。

月は、満月から次の満月まで28日の周期で変化しています。

この月の満ち欠けは、人間の感情にも影響を与えます。

人間を支配しているリズムは、3つあるといいます。

「身体」のコンディションのリズムは23日周期、イライラしたり落ち着いたりといった「感情」のリズムは28日周期、判断力など「知性」のリズムは33日周期といわれます。

この3つのリズムをバイオリズムと呼んでいます。

このリズムに初めて注目したのは、ウィーンの心理学者でフロイドの友人だったハーマン・スウォボーダでした。

ところで、この中の感情のリズムの28日周期は、お月様の周期と同じです。

私たちがイライラしたり、カッとなったりする感情の動きは、お月様とかなり関係が深いといわれています。

昔の人たちは、この月の満ち欠けを観察しているうちに、人間の運にもこれと似たリズム――いいとき、悪いときがあると考えたのです。

“満月もやがて欠けるときがくる”ように、たとえ人生でいいことがあったとしても、それがいつまでも続くはずがありません。

また逆に、悪いこと――暗い月の夜があったとしても、いつまでも暗い夜が続くわけではないのです。

人間は自然の月の変化から、人生のアップダウンに気づいたのでしょう。

(2) うまく「待てる」人が、幸運をつかむ

タロットカードの「X」番のカードは、回転する輪の上を2匹のサルが動いている絵が描かれており、「運命の輪」と呼ばれていて、このカードには、輪を昇るサルと、反対側には降りるサルが描かれています。

人間の人生も、まるでこの輪のようです。

上に昇る運もあれば、下る運もあるのです。

昇っていると思って油断していると、今度は下り。

タロットカードの「X」は、人間のその運の上昇・下降のリズムを私たちに教えているのです。

そのように、運はひとつのリズム・周期で動いていると考えると、昇るときもあれば降りるときもあります。

降りる輪の上にいるときにジタバタしてもしかたありません。

次の昇る回転のときまで、じっと待つことが必要です。

「運命」は、昇るときには意欲を燃やすことも大切ですが、降りるときに次の昇りのリズムがくるまで待つということも大切なことなのです。

ただし、人間の心には盲点があります。

降りるマイナス運のときに「焦ってしまう」ことが問題。

たとえばテニスの試合でも、ちょっとミスをすると、「今度こそいいサーブをしよう!」と焦ります。

しかしその結果はフォルト。

「ダメでもいい」という気楽な気持ちでボールを打つと、いいサーブが打てるといったことがあります。

人間の運もこれと同じこと。

イヤなこと、悪いことが起こると、つい焦ってムリをしますが、ムキになって頑張りすぎるのは、かえって逆効果になってしまいがち。

ダメなときこそ、焦らずじっくり待ってみることも必要でしょう。

うまく待てる人が、幸運をつかめる人といえます。

仕事でも、うまくいかないときに、がむしゃらになりすぎるのは、マイナスでしょう。

こんなときこそ、休暇を取ったり、気分転換をすることで、効率的に待つことができます。

(3)イヤなことは早く「忘れる」ことも大事!

運がダウンしているときに乗りきるための、もうひとつの効果的な方法は「忘れる」ことです。

往年の世界的大女優イングリッド・バーグマンは「幸福とは何か」と尋ねられたとき、「健康であること」と「忘れること」と答えています。

イヤなことを早く忘れることができるとしたら、人間の悩みのかなり多くは解消しているはずです。

そのイヤなことを忘れる知恵が、昔から、世界中でいろいろ考え出されています。

たとえばドイツでは、結婚式の前夜に花嫁さんがやるポルター・アーベントという奇妙な風習があります。

家の中にある花ビンや皿を道に投げ捨てて割るのです。

これによく似たことをイタリアでも大晦日にやる風習があります。

使っていた皿や花ビンを「捨てる」「こわす」ことによって、過去のイヤなことを忘れたり、気持ちを切り替えるための一種のおまじないなのです。

仕事でうまくいかないことが続いたときに、何かを捨てて、職場をリニューアルしてみるのも一つの方法でしょう。

また、何をやってもうまくいかない、相手に文句を言いたいのにいえないといったときに、欧米の人たちは「ノック・オン・ウッド」というおまじないをします。

木をコツコツ叩いて、「ちくしょー!」という気持ちを表しているのです。

いい音がする木を木で叩くと、さらに効果が大きいのです。

木のテーブルや机の下をゲンコツでコツコツ叩いても同じ効果です。

そのコツコツと木を叩く音が相手に聞こえたとしても、それが文句のサインだとはわかりません。

自分だけの一種の自己満足を高めているのです。

この「叩く」とか「こわす」という動作は、自分のストレスを解消させるもっとも効果のある方法なのです。

コップや皿を、いつも割っていたのではお金がかかります。

そんなときに、机の下をコツコツと叩いて「不運よ去れ!」と頭の中でつぶやいてみるだけで、なんとなく頭の中のムシャクシャした気分が消え去っていきます。

昔の欧米の人が考え出したストレス解消の知恵だったといえるでしょう。

「人間は考える葦である」といったのは哲学者パスカルです。

好調なとき、「考える」ことは人間の心を高めるエネルギーになります。

しかし、不調なときには、「考える」ことが悩みや迷いの原因にもなってしまいます。

考えれば考えるほど、悩みは深くなります。

「待つ」「きっぱり忘れる」ということすら、思いつかなくなります。

時々、自分のリズムを振り返り、うまく不運を乗りきるちょっとした工夫をしていくことが大事になってくるでしょう。

日本占術協会名誉会長
浅野 八郎
http://www.asano-8.jp