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医療人として成長する6つの習慣【1】キーワード1:ミッションをすべての判断基準にする

2014年04月18日

私は常々、「歯科医院はサービス業(サービスビジネス)ではなく、ヒューマンビジネスだ」といっています。
というのは、歯科医院をサービス業ととらえると、どうしても接遇やサービスの面に重きをおきがちです。

歯科医院にとって、接遇やサービスも大事ですが、医療の本質からいって、それ以上に、医療に携わる人の知識・技術・人間性のウエイト高いのです。

それだけに、歯科医院や病院などは、それぞれに明確なビジョンやミッションを持って活動していかなければなりません。

ミッションとは、経営理念や医療方針といわれるものがそれです。

たとえば、私が院長をつとめる“いのうえ歯科医院”のミッションは、次のようなものです。

「私たちは、日々の活動を通じて、
すべての人の幸福に貢献するため、
如何なる努力を惜しむことなく、
常に世界水準の知識・技術・環境を提供し続けます。
更に、地球環境に配慮した継続的行動をすること、
これを私たちの使命とします」

院長は、自院のミッションを深く理解し、そのために自分が何をすればよいのかを考えて行動しています。

ですから、院長の言葉や行動にブレがなくなります。

ミッションが長すぎて覚えられないようなら、ひと言で伝わるようにまとめましょう。

いのうえ歯科のミッションであれば「すべては患者さんのために」という具合です。

ただし、院長は、ミッションをわかりやすい言葉で、スタッフに伝えなければなりません。

そして、ミッションは知っているだけでは意味がありません。
医院全体で共有し、日々の活動に落としこんではじめて活きてくるものと心得てください。

「院長になったら、まず何をやればよいでしょうか? 1日も早く、院長として認められたいのですが……」

このような相談を受けることがあります。

答えは簡単です。

これまでと同じように、自分のやるべきことをやればよいのです。
院長だからといって、何か特別なことをする必要はありません。

院長だからという視点よりも「医院のミッションに対して、今の自分には何ができるのか」「それを成果につなげていくにはどうしたらよいのか」を考えてみることです。

たとえば、医院の実績を上げるために、院長が率先して大きな声と笑顔で励むのもよいでしょう。

あるいは、医院全体にミッションが浸透していないようなら、院内ミーティングなどで、ミッションについて、スタッフと一緒に話し合ってみるのもよいでしょう。

院長は、ミッションに対して「やる」と決めたことは、最後の最後までやり通すことです。
その院長の一貫した姿勢に、スタッフや患者さんは引き寄せられます。

院長は、ときに自分のミッションを忘れて、先輩などの話や周りの雰囲気に流されてしまう面があります。

そのような院長の姿を、スタッフが見たらどう思うでしょうか?
「院長は相手や状況によって態度がコロコロと変わる、一貫性のない人」と思われても仕方がありません。

院長は、常にミッションに従って行動すべきです。
その一貫した姿勢、何があってもブレない姿勢が、スタッフや患者さんを引き寄せるエネルギーに変わるのです。

医療法人社団いのうえ歯科医院理事長
歯学博士・経営学博士
井上 裕之
⇒ http://www.inoue-dental.jp/