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噛む健康法“フレッチャーイズム”

2009年10月19日

「一口30回噛む」という言葉がある。

さてこの言葉。

誰が言い出したのだろうか?

常々、そんな疑問を持っていた。

最近、誰であったかやっと突き止めることが出来た。

それはイギリスで4期に渡り首相を務めたウイリアム・グラッドストン氏(William Gladstone,1809-1898)である。

 

(図1)
ウイリアム・グラッドストン氏

 

ある日、一人の新聞記者が首相官邸で質問をした。

「85歳にもかかわらず、どうしてお元気なのですか?」

その答え。

「天は、私たちに32本の歯を与えたから、いつも32回噛むようにしている。
これを子ども達にも言い聞かせ、守らせるようにしている。」

一口30回ではなく、32回から始まったのだ。

さてこの話を聞いたのがアメリカの大富豪ホーレス・フレッチャー氏。

そう!かの有名な噛む健康法“フレッチャーイズム”の実践者である。

 

(図2)
ウイリアム・グラッドストン氏

 

フレッチャーは、40歳で171cm 体重は100kg近くあった。

体調がすぐれないので、生命保険の契約を断られた。

そこでイギリスに渡り、名医を受診したり有名な栄養学者にも学んだが、納得する結果を得ることはできなかった。

その時、グラッドストンの話を偶然耳にした。

そこで、“本当に空腹感の湧いた時だけ食べる事。”

“新鮮なものをシンプルに調理して食べる事。”

“ゆっくり味わいながらよく噛んで食べる事。”などを実践したのである。

おかげで彼は体調が良くなることを、身をもって感じた。

これをきっかけとして世界中で“噛む健康法”を説いて廻った。

彼の粘り強い実践は、イギリスやアメリカの名門大学の件にある生理学者、栄養学者、さらには運動学者の心を動かし、世界的な評価を得るに至った。

 

(図3)

 

この本が日本語訳されたのが1940年。

現在では、鹿児島で開業されている市来英雄先生が、“フレッチャーさんの『噛む健康法』”というタイトルで出版されている。

 

(PDF1)

(PDF2)

(図4)
フレッチャーさんの『噛む健康法

 

歯科医師として“フレッチャーイズム”に学ぶことはたくさんある。

過ごしやすくなった季節。

秋の夜長に、この本はいかがだろうか?

 

参考:フレッチャーさんの『噛む健康法』 市来英雄著 医歯薬出版株式会社

図3:60歳の誕生日。

若いスポーツ選手と一緒のフレッチャー氏。

中央で肩に青年を乗せている。

 

>>岡崎先生のホームペ-ジ
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