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集患・増患・寶谷ゼミ【8】ウエルカムパックで来院者の心をつかむ

2009年05月18日

はじめての歯科医院に来院する際には、どんな人も大きな不安を抱えてやってきます。

それは歯科医院の発する情報が少なすぎたり、適切でないからです。

その歯科医院にどのような特長があるのか、得意な治療は何なのか、設備やサービス面での工夫は、今までの歯科医院と比較してどうなのか……などを、事前に詳しく知りたいと思っても、肝心の情報が不足しているというケースが大多数なのです。

来院者の心をしっかりつかみファンに育成しているクリニックは、このような来院者の不安を低減する努力を実践しています。

初診時に「ウエルカムパック」を配布する取り組みもそのひとつです。

最近では、コーディネーターがカウンセリングの中で、自院の治療コンセプトや院長の経歴を事前に説明する歯科医院が増えてきましたが、まだまだ十分には伝えきれていないというのが実情です。

コーディネーターがカウンセリングの際に、いくら自医院のコンセプトや特長について説明しても、不安のあまり緊張している来院者にとっては、理解できていないケースが多いのです。

そのような時に「ウエルカムパック」が効果を発揮します。

ウエルカムパックとは、医院の情報をまとめた資料を封筒に入れて配布するものです。

どのような資料を封筒に入れると効果的なのか、以下に列挙します。

〔ウエルカムパック内容〕
・医院パンフレット
・歯科医師・歯科衛生士のプロフィール
・予約時の留意事項
・治療や設備面の特長
・アンケートの実施結果(来院者の声)
・医院の年間の診療スケジュール
・紹介カード

これらの資料を透明のビニール封筒に入れて、来院者に配布するのです。

「ウエルカムパック」を配布するメリットは大きくは、2つあります。

メリットのひとつは、はじめての来院者でも、すぐ医院の特長がつかみやすい上に、他の医院では取り組んでいない取り組みを、最初のタイミングで情報提供することで、ロイヤリティが大きく向上することです。

人間は、事前期待よりも低いサービスレベルですと不満足となり、それが同程度以上ですと満足につながります。

ウエルカムパックを配布することによって、事前期待を超えて「こんな点まで説明してくれて、資料までもらえると思わなかった」という、来院者の感動を演出できます。

もうひとつのメリットは、認知不協和を低減させること。人間は自分が選択したことに対して、本当に正しい選択だったのかという不安にかられるものです。

これをマーケティング用語で認知不協和といいます。

ウエルカムパックは、この認知不協和を低減する役割を果たします。

あなたのクリニックを選んだ来院者の認知不協和を低減するためにも、ウエルカムパックの活用は効果を発揮します。

「ウエルカムパック」を活用することで、より一層、来院者の満足度向上に取り組まれてはいかがでしょうか。

 

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