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アドラー心理学のすすめ その7:アイメッセージの応用例

2013年04月12日

アイメッセージは、“私が思ったこと・感じたこと”を言葉にしたものである。

今回は、アイメッセージのさまざまな使用例をあげることにする。

まず、例題。

“初診で来られた時は、かなり齲蝕や歯周病が進行していた。長期間にわたり治療をしてきたが、今回で終了である。今後も定期的にメンテナンスを行いたい。”

さて、どのようなアイメッセージを用いるだろう?

例えば
「一応治療は終了です。今だから言えるのですが、初診で来られた時、かなり状態が悪かったので、どこまで良くなるだろう・・・と心配しておりました。でも今日、始めて診せていただいた時に、こうなれば良いな・・・とイメージしていた通りになりました。この状態を維持するためにも、定期的に診せてください。お待ちしています。」

どうだろう?私メッセージの塊だ。

このように表現すると、患者さんはどの程度まで良くなったか把握できるし、それを維持するためにも定期健診が重要であることが理解できる。

ところで最近、診療室では床矯正装置を用いることが増えた。
しかし、これは患者さんが治すものだ。
装置を入れてくれないと効果がでない。
そこで、小児の協力を引き出すために、“あなたメッセージ”と“わたしメッセージ”を比較してみよう。

このパターンは、歯周治療の経過や補綴物の装着時などにも応用できるだろう。

他の例もあげてみよう。
1:痛みが取れてよかったですね。ホッ!としました。
2:ちょっとお声が出たけれど頑張ったんだね。とってもうれしいよ!
3:6歳臼歯が、きれいに磨けるようになったんだね。とても進歩したよ!
4:よく噛めるようになって、良かったですね。私もうれしいです。
5:大きな口を開けてくれたから、とっても助かったよ!

今回も最後までご覧いただきとっても嬉しいです。

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